

石けんの原料
初めまして
最近気になっているのは、石けん原料となるパーム油、ヤシ油などを
栽培している土地がかなり環境破壊となっているという話を聞いた事です。
せっかく環境問題を考慮して水質汚染を出来るだけ少なくするような
洗剤を使用しても、自分の住んでいる土地とかけ離れている場所では
環境破壊していることになるかと思うと心配です。
石けん百科さんで扱われている商品の原料はどの様になっているのか
知りたいです。
よろしくお願いします。

- Re: 石けんの原料亀山 剛/2004年03月20日 19:18
- Re^2: 石けんの原料ぴい/2004年03月23日 21:41
-
Re: 石けんの原料
亀山 剛ぴいさん、こんにちは。
アブラヤシの実からパーム油が、果実の核からパーム核油が採れます(ヤシ油はココヤシから採れる油のことです。)が、環境破壊につながると問題視されるのはパーム(アブラヤシ)油ではないかと思います。
アブラヤシの栽培は現在マレーシアとインドネシアに集中していますが、広大なプランテーションで栽培しますから、環境や地域の生活にさまざまな悪影響を及ぼしていることが懸念されます。
資料が少し古いのですが、1991年の日本のパーム油の輸入量は約32万トンで7年間でほぼ倍増しており、その大部分は即席めんやスナック菓子、フライドポテトなど食用です。
また、油脂加工工場でのパーム油の原料消費量に占める石けんの原料は約5%ですから、石けんだけがパーム油を原料として環境汚染を引き起こしているかの印象を与える報道は正しくありません。
しかしながら、近年増えている「植物から作られたから環境にやさしい」洗剤というものの大半はパーム油を原料とするもの多いのですが、BSE騒動で牛脂からパーム油に石けんの原料を切り替えるところがたくさん出てきていることには大きな疑問を感じています。
動物油脂は もともと食用となってしまった動物資源を 牛脂や豚脂という形で石けんや界面活性剤の原料として役立だせているのですから、石けんメーカーには再考を促したいと思います。
また、洗濯用石けんでは、食廃油の有効利用となる廃油石けんや廃棄物の有効利用となる米ぬか油を使った石けんがありますが、弊社はこれらの普及には当サイトの設立当時から力を入れてきました。
さらに洗浄剤による環境負荷の軽減に繋がる炭酸ソーダやセスキ炭酸ソーダによるアルカリ洗濯を提案しています。
最も大切なことは、どんなものでもたくさん使えば環境負荷は高くなりますから、何事も使い過ぎないよう気を付けることではないでしょうか。
洗浄剤の使い過ぎを見直すことが急務だと思います。
-
Re^2: 石けんの原料
ぴい早速のお返事ありがとうございました。
なるほど、そういえばパーム油は石けん以外にもいろいろ使われてましたね。それに、私も最近は廃油せっけんを使っていませんでした。
人間が生きているだけでも環境破壊ですから、これからもいろいろ勉強して出来るだけ環境負荷をなくす事が大事ですね。
