

エチドロン酸4Naについて
みなさんこんにちは!
百貨さんで販売されているフラワーガーデンのところに
エチドロン酸4Naについて
「フラワーガーデン」には酸化防止剤として、エチドロン酸4Naが添加されています。
エチドロン酸4Naは石けん百貨の取扱商品としては、本来添加の必要性のない物質との見解をもっていますが、表示の義務のない原料由来のキャリーオーバー物質であること、過去に毒性についての報告がないこと、また同物質を排除することによる価格への影響を考慮し、「フラワーガーデン」に限り取り扱っています。
と書いてありますが、これについてもう少し詳しく知りたいと思いました。
箇条書きで質問させてください。
1.“本来添加の必要性のない物質”という見解はどういう部分からきているのですか?
2.“表示の義務のない原料由来のキャリーオーバー物質であること”ということはこれはカミツレを抽出するために使われている物と考えてよいのですか?(それが結果的に酸化防止剤になったということですか?)
3.“また同物質を排除することによる価格への影響”ということは排除すると価格が高くなるということですか?
もしとんちんかんな質問をしていたらすみません。
今自分が使っている石けんの成分を一つ一つ調べていて、エチドロン酸4Naも入っていたので“これは一体何者?”と調べていたら百科さんにも書かれていたので、聞いてみようと思ったわけです。
よろしくお願いいたします。

- Re: エチドロン酸4Naについて日吉 晋介/2003年05月26日 15:04
- Re^2: エチドロン酸4Naについてじゃじゃ/2003年05月26日 21:25
- Re^3: エチドロン酸4Naについておそら/2003年05月27日 13:54
- ペンテト酸5Naについてたなべ/2003年05月27日 11:04
- Re^3: エチドロン酸4Naについて羽根木おじさん/2003年05月27日 01:52
- ありがとうございます!じゃじゃ/2003年05月27日 23:24
-
Re: エチドロン酸4Naについて
日吉 晋介じゃじゃさん、こんにちは。
ご質問にお答えします。
> 1.“本来添加の必要性のない物質”という見解はどういう部分からきているのですか?
通常、エデト酸塩やエチドロン酸塩などの酸化防止剤は、流通や保管のためにメーカーや販売者側の都合で配合されていますので、消費者にとっては添加の必要のない物質という意味です。
> 2.“表示の義務のない原料由来のキャリーオーバー物質であること”ということはこれはカミツレを抽出するために使われている物と考えてよいのですか?(それが結果的に酸化防止剤になったということですか?)
違います。
原料油脂が海外から輸入され、長期保存のために添加されているのです。
> 3.“また同物質を排除することによる価格への影響”ということは排除すると価格が高くなるということですか?
その通りです。
原料油脂をかえて価格を上げるか、現状のままでいくか、メーカーの地の塩社さんもずいぶん悩まれたようですが、当面は価格維持の方針をとっています。
> もしとんちんかんな質問をしていたらすみません。
とんでもありません。(^^;
弊社も取り扱いの中止も検討しましたが、人気商品のためご不便をかける方がかなり多いと判断し、上記ご指摘の「お断り」を記載して、販売を継続しています。
> 今自分が使っている石けんの成分を一つ一つ調べていて、エチドロン酸4Naも入っていたので“これは一体何者?”と調べていたら百科さんにも書かれていたので、聞いてみようと思ったわけです。
ご自分が使用しているものの成分を調べるということは、とても大切なことだと思います。
エチドロン酸4Naについて、これまで環境負荷や毒性に関する特に問題となるデータは見当たりません。 -
Re^2: エチドロン酸4Naについて
じゃじゃ日吉さんこんにちは!
質問に答えて頂いてありがとうございます。
> > 1.“本来添加の必要性のない物質”という見解はどういう部分からきているのですか?
>
> 通常、エデト酸塩やエチドロン酸塩などの酸化防止剤は、流通や保管のためにメーカーや販売者側の都合で配合されていますので、消費者にとっては添加の必要のない物質という意味です。
そうなんですね。
エデト酸塩の方はラット実験の報告など読みますと、あまりいいイメージがないのですが、最後にも書かれてありましたが、エチドロン酸4Naの方は今のところ大丈夫なんですね。
> ご自分が使用しているものの成分を調べるということは、とても大切なことだと思います。
調べた中で、いくつかわからないものがあったのでご存じでしたら教えていただけないでしょうか?
○ペンテト酸5Na?キレート剤金属封鎖剤
○エチドロン酸4Na?金属イオン封鎖作用
○グリチルレチン酸ステアリル?化粧品に配合するには上限があり、化粧石けん・シャンプー・リンス・洗顔料は0.8%、その他の化粧品には0.2%。
こんな風に調べたのですが、ペンテト酸5Naはキレート剤ということで石けんの泡立ちをよくするために入っているのでしょうか?もしペンテト酸5Naが入っていなければ、この石けんは今より泡立ちが悪くなるということでしょうか?泡立ちが悪くなったとすれば、使用感ではなく、他に洗浄力や何か不都合なことがあるのでしょうか?
グリチルレチン酸ステアリルに関しては、甘草(カンゾウ)の根茎または根から抽出したうんぬんかんぬんと一般的なことは調べたのですが、詰まるところ、甘草から抽出したのなら、毒性はないってこと?
・・・というところで止まっています^_^;
私が使っている石けんがこちらで販売されている物より少々高めで
使用感はまったく問題なくよいのですが、何が入ってるか心配で調べてみようと思い立ちました。 -
Re^3: エチドロン酸4Naについて
おそらじゃじゃさん 皆さん こんにちは。
> そうなんですね。
> エデト酸塩の方はラット実験の報告など読みますと、あまりいいイメージがないのですが、最後にも書かれてありましたが、エチドロン酸4Naの方は今のところ大丈夫なんですね。
私もエチドロン酸4Naに関して色々探してみたのですが、資料が見つからず・・・でした。
私の個人的な意見としては羽根木おじさんと同じで、安全性、生分解性などに関して「よく分かっていない」「調査されていない」というのが実際のところであって、それがイコール大丈夫・・・ということではないと思っています。
ですから、あとは じゃじゃさんが問題の石けんのその成分について、納得して今後も使い続けられるかどうか・・・というご判断にかかっていると思うんです。
「フラワーガーデン」に関しては、私は以前メールでエチドロン酸4Naについて、百貨さんに意見したことがありました。
これについて、日吉さんの今回のご説明と同じような内容で 猪ノ口さんよりご返信があったことを覚えています。で、それ以降 成分表示のエチドロン酸4Naの下に説明文が加わりました。
「フラワーガーデン」はお安いうえにハーブ入りで人気の石鹸のようですし、地の塩社さんの苦しいご事情も分かるのですが、私個人としては 排除していただきたい成分だったと思います。
ただ、全成分表示のルールでは 本来表示義務のない、キャリーオーバーの成分を正直に開示している地の塩社さんの姿勢には 評価するものがあると思いました。
> こんな風に調べたのですが、ペンテト酸5Naはキレート剤ということで石けんの泡立ちをよくするために入っているのでしょうか?もしペンテト酸5Naが入っていなければ、この石けんは今より泡立ちが悪くなるということでしょうか?泡立ちが悪くなったとすれば、使用感ではなく、他に洗浄力や何か不都合なことがあるのでしょうか?
ペンテト酸5Naの石けんへの添加については たなべさんがお書きの通り、品質保持のためです。原料中に微量の金属イオンが含まれていると、それによって石けんがだんだんと着色していくことがあるんです。
エデト酸塩類の中でも、このジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウムは
なぜか化粧品の旧表示指定成分ではないんです。ですから化粧品の全成分表示実施以前は この成分は エデト酸塩類でありながらも「指定成分無添加」を謳うための、"隠れミノ的存在"で よく石けんなどに使われていました。
> グリチルレチン酸ステアリルに関しては、甘草(カンゾウ)の根茎または根から抽出したうんぬんかんぬんと一般的なことは調べたのですが、詰まるところ、甘草から抽出したのなら、毒性はないってこと?
甘草由来だから毒性がない・・・とかそういうことではなくて、植物由来の成分でも毒性があるものはたくさんありますよ。
グリチルレチン酸ステアリルは 使用後すぐに洗い流す製品には0.8%、基礎化粧品類には0.3%、口紅等には0.2%という配合上限がありますが、これは毒性の問題ではないんです。
化粧品の定義として、「人体に対する作用が緩和でなくてはならない。」というのがあります。化粧品は 医薬品のような薬効のあるものであってはならないので、グリチルリチン酸塩のような医薬品の抗炎症剤ともなり得るような薬効のある成分については全て配合上限があり、それを超えて配合する場合には 化粧品の定義を超えて、医薬部外品とか医薬品としての承認を得なければならないということです。 -
ペンテト酸5Naについて
たなべたなべです。こんにちは。
> こんな風に調べたのですが、ペンテト酸5Naはキレート剤ということで石けんの泡立ちをよくするために入っているのでしょうか?
キレート剤は、泡立ちの為ではなく、酸化防止など品質安定の為に
添加されていると思います。(もし製品中に金属イオンが含まれていると
それが触媒の働きをして酸化を促進するので、金属イオンを封鎖して
触媒として働かないようにする)
ペンテト酸5Naについて調べてみたところ、
正式な名前はジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム(DTPA-5Na)というもので、
エデト酸塩(エチレンジアミン四酢酸塩、EDTA-4Na)よりも
多価金属イオンに対して安定度の高いキレートを形成するそうです。
安全性や環境への影響についてなどは、よく分かりませんが、
エデト酸塩をさらにややこしくしたような格好の化合物なので、
生分解性はたぶん良くないんじゃないかと思います。 -
Re^3: エチドロン酸4Naについて
羽根木おじさんこんにちは。
エチドロン酸(ヒドロキシエタンジホスホン酸)に関しては私もほとんど情報を持っておりませんが、よくわからないと言う事が安全だと言うことにはならないのではないかと思います。
本質的にはキレート剤です。
たとえばエデト酸なども今でこそPRTR法の指定物質ですが、それまでは環境にどの程度放出されているかなども一般市民には知るすべさえあまり無かったのです。
もしよかったら「キレート剤」という定義に関して調べてみてください。
本質がつかめるのではないかと思います。 -
ありがとうございます!
じゃじゃみなさんいろいろとありがとうございます!
すごくよくわかりました。奥が深いですね。
時間がかかるかもしれませんがもう少し自分でもいろいろ調べてみたいと思います。
ありがとうございました。